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『ぼくは麻理のなか』安易な人格入れ替わり系かと思いきや…!
押見修造 漫画アクション 2012年‐2016年 全9巻。
ハイテンポで進展するジェットコースターストーリー!です。
まるで、ケーブルテレビの海外ドラマのようなスピーディーな展開に目が離せなくなります。
人格が入れ替わる安易でありきたりテーマですが「ぼくは麻理のなか」は単に人格が入れ替わってしまった!のではないのが見どころですね。
【ネタバレ】といいうか「タネあかし」
大学生の小森功はある日、コンビニで見かける天使のような女子高生を、無意識のなか尾行していた。
次に小森が気がついたとき、小森はなぜかその女子高生…吉崎麻理の体に入っていた。
自宅に戻ると自分自身つまり小森はいた。すると吉崎麻理の中身はどこへ行ってしまったのか?
麻理の同級生・柿口依(より)に吉崎麻理が吉崎麻理でないことに気づかれてしまう。
依は小森のことを気持ち悪く思ったが「麻理を探す」という目的で、小森と依は、消えてしまった本当の麻理を探すことにした。
小森が入る前、麻理と依の思い出をなぜか麻里(小森)は知っていた。



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小森功の母親も、小森功の実家も、小森の記憶にあるものとは全く違うものだ。
日記を読む。麻理は思い出した。
自分は史子なのに周りの人間は「麻理」と呼ぶ…そのおぞましさを。
コンビニで見かける大学生…何の特徴も無い小森功に憧れたことを。
小森功の日記を読み…小森功になったことを。



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麻理「…どこ行くの?一緒に行こうって言ったよね…?」
小森「一緒にいるよ。ずっと…見守ってるから。大丈夫」
小森「依さん…またね」
依にも、麻理から小森が消えたことがはっきりとわかった。
「麻理さん」
呼ばれた気がして振り返ったが、誰もいない。
トラウマや深層心理にのしかかるストレスから無意識が自己保身をはかり、創造した人格に自分をコントロールさせた。
“小森が知らない麻里の記憶を知っている”このあたりがネタバレのヒントになります。
麻里が創り上げた(麻里の中にいた)ぼく小森功は結局リアル小森功とは何の繋がりもありませんでした。
物語の冒頭に出てきた小森功の人格も麻里が偶然見かけた小森功から創作した想像上の人格でした。
麻里は小森功にお世話になったはずなのに最後の小森功の待遇はあまりにもゾンザイでリアル小森功が気の毒になります。
漫画だから絵があった方が良い!
絵をこの目で確かめたい!
という方は、下記の「ebook japan」で作品を探すのがオススメです。
※ぼくは麻理のなかの最終巻は第9巻です。
『ぼくは麻理のなか』を映像で見たい方はは
フジテレビの動画配信サービス「FOD(フジテレビオンデマンド)」で、
ドラマを視聴することが可能です。



(C)フジテレビ
『ぼくは麻理のなか』
【キャスト】
池田エライザ(吉崎麻理)
吉沢亮(小森功)
中村ゆりか(柿口依)
西田尚美
原作:押見修造「ぼくは麻理のなか」(双葉社 漫画アクション)
作品概要:
FOD配信ドラマを地上波初放送。女子高生の体に乗り移った男子大学生の青春もの。
押見修造作品ならではの事細かなエグい展開が魅力。全8話。
これは有料サービスです。コースにもよりますが、月額料金が必要。
★対象ドラマ見放題のコースだと月額888円(税抜)
いつ再放送されるのか、再放送があるのかも分からない。
見逃した代償はなかなか取り戻せません。
そして、「無料お試し」の期間中は他の配信動画も見ることができます。
見放題対象作品に限られますが、ありがたいですね。
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