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漫画の最終回ネタバレひどい『HELLSING(ヘルシング)』ドイツ版もあるんだって
平野耕太 ヤングキングアワーズ 1998年-2009年 全10巻

Hellsingより
イントロ
20世紀末、英国では不可解な吸血鬼事件が頻発。
大英帝国特務機関「HELLSING」に所属する
インテグラとヴァンパイアハンター・アーカード。
ひょんなことから彼らと行動を共にすることとなった婦警・セラス。
20世紀末のイギリスを舞台に3人と
ナチスの吸血鬼「最後の大隊」に、
ヴァチカンの「イスカリオテ機関」が加わり、
三つ巴の大戦争に。
ヴァンパイア・アクション漫画!
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登場人物
アーカード | 主人公。特務機関ヘルシングの化け物専門の殺し屋。 吸血鬼(ヴァンパイア)であり通常の銃では死なない。 |
セラス・ヴィクトリア | 元婦人警官。吸血鬼の事件で、アーカードによって吸血鬼化される。 その後はアーカードの助手をする。未熟者扱いされ「婦警」呼ばれる。 |
インテグラ | ヘルシング機関を亡き父から受け継ぐ。 |
アンデルセン神父 | カトリック法王庁(ヴァチカン)系の神父で、 魔物退治のプロながらヘルシングとは敵対する。 |
ヘルシング | イギリスのプロテスタント系の魔物退治の機関。 国立国教騎士団。アーカードたちが所属する組織。 |
あらすじ
ある村が一人の吸血鬼により全滅した。
派遣された警官隊もほぼ壊滅する。
最後まで残った婦警セラスも吸血鬼に捕まる。
セラスは吸血鬼に血を吸われかけるが、
そこにアーカードと言う吸血鬼が現われる。

Hellsingより
村を全滅させた吸血鬼を仕留める。
重傷を負って死にかけていたセラスを
吸血鬼として蘇生させる。
セラスはアーカードが所属する英国の対吸血鬼機関
大英帝国王立国教騎士団ヘルシングに
入団し、少しずつ能力に目覚めていく。
ある時、ヘルシング本部が、
吸血鬼2人とグールの集団に襲撃され壊滅寸前に。
辛くもこれを撃退した後、

Hellsingより
襲撃した組織はどうやらナチスの残党らしい
アーカード・セラス・傭兵隊長ベルナドットは南米へ渡る。
そこでナチスの人工吸血鬼の襲撃を食らうも、
詳細な情報を得た上でこれを葬る。
敵の正体は、
55年前にヘルシングに滅ぼされた筈の
ナチス吸血鬼研究チーム「最後の大隊」だった。
50年かけてついに自らを吸血鬼にする術を得た
「最後の大隊」は再び英国に戦争を挑む。

アニメHELLSINGより
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まず英軍空母を囮にし最大の障害になる
アーカードを海上に足止めする、
その後本隊が英国に攻め入る。
軍の上層部まで「最後の大隊」の手が伸びていた
ロンドンは一夜で壊滅状態に。
英国で唯一残っている戦力はヘルシングのみ、
さらに英国を再びカトリックの支配下に置きたい
ヴァチカン「イスカリオテ」が、
ヘルシングと「最後の大隊」の共倒れを望んで参戦し、
三つ巴の様相を呈する。
アーカードを乗せた無人の空母が
テムズ川をさかのぼり始めた…。
ロンドンを舞台にした最後の大隊との抗争。
ベルナドッドは戦死するが、セラスの血肉となる。
そしてセラスは真の吸血鬼として覚醒する。
ヴァチカンもインテグラの拘束を狙うがセラスに防がれ、
さらに、帰還したアーカードによって虐殺マクスウェル死亡。
そしてアンデルセン神父は
聖遺物の力で化物になってアーカードと戦う。
幾万の命を持つアーカードを追い詰めるが、
「化物じゃ駄目だ、化物を倒すのは人間じゃないと」
とアーカードに倒される。

Hellsingより
続いてヘルシングを裏切って吸血鬼になった
執事ウォルターと連戦になる。
アーカードは最後の最後まで追いつめられるが、
ウォルターは無茶な改造がたたって時間切れになり敗北。
一方、インテグラとセラスは大隊の飛行船へと突入。
セラスは人狼(大尉)と戦い、
死に場所を探していた彼へと止めを刺す。
最終巻
インテグラは少佐と対峙し、半機械だった少佐を倒す。

hellsingより
人間で在りたいために吸血鬼にはならなかった少佐にとって、
チート能力のアーカードの存在は許し難いもので、

Hellsingより
アーカードを倒すことが大隊の目的だったと話す。
最後の最後でアーカードは策に嵌ってしまう。
消耗しきったアーカードは、
ロンドン中の無数の死体を吸収して回復を図るが、
その際に自害したシュレディンガー准尉も巻き込んでしまった。
「どこにでもいて、どこにもいない」という
シュレディンガーの能力も吸収したアーカードは、
その存在を維持できなくなり消滅、ロンドンの戦争は終結する。

Hellsingより
そして30年後、

Hellsingより
ヘルシングを率いる老いたインテグラとセラスの下に、
吸収した命を30年かけて殺しつくしたアーカードが帰還。

Hellsingより
Hellsing ―――― 完
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最後にドイツ版では
・ハーケンクロイツは加筆され「田」を45°斜めにしたマークに。
・「ジークハイル」は「Fuer das Vaterland(祖国のために)」と独訳。
・8巻で、少佐がナチスの党歌を唄うが歌詞はすべて削除。

Hellsingより
・4巻は売ってはいるが、店頭には並べていない。
感 想
セラスが主人公のようになったが、
実はアーカードが主人公。
全登場人物の突き抜けた狂いっぷりは濃厚。
敵も味方もマジキチだらけ。
まともな人を探すほうが難しいぐらい。
そんな彼らが発する「平野節」と呼ばれる格式高い
独特の台詞回しはセンスと個性に溢れ、シビれます。
ベタを多用した迫力と恐怖の溢れる戦闘シーンはたまらない
キャラ重視で話を進め、ストーリーは意外性よりも王道。
武器の描き方も今まで見た中で、
最もずっしり重い感じが伝わりました。
とにかく好評価獲得の名作です。
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